出版

【好評】『ことばの教育を実践する・探求する ― 活動型日本語教育の広がり』

ことばの教育を実践する・探求する
  • 細川英雄・ことばと文化の教育を考える会(編著)
  • 2008年10月,凡人社刊
  • 2,400円+税

「活動型日本語教育」の理論と実践を多角的に紹介。多文化共生社会を支えるために,日本語教育は何ができるのか。「協働」「学習者主体」「社会文化的アプローチ」「活動理論」などの理論に基づき,それぞれの論者が自分の経験に根ざした実践を語る。(「凡人社・近刊のご案内」より)[> 詳細

【好評】『考えるための日本語・実践編―総合活動型コミュニケーション能力育成のために』

考えるための日本語・実践編
  • 武一美・津村奈央・牛窪隆太・橋本弘美・星野百合子(著)
  • 細川英雄(編著)
  • 明石書店[詳しい内容] 2,200円

この「考えるための日本語・実践編」は,先般出版した『考えるための日本語-問題を発見・解決する総合活動型日本語教育のすすめ』(明石書店)の実践活動編です。

この総合活動型日本語教育の考え方にもとづいて実際の活動を行ってきた有志のメンバーが自分たちのやってきた(やっている)クラス活動の実際を...つづきを読む

【週刊メルマガ】「ルビュ言語文化教育」

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サンプル(第253号)

[2008-05-30] Revue Langue, Culture et Education, n.253.
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[ 週刊 ] ル ビ ュ 言 語 文 化 教 育(RLCE)  ─253号─

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■ 253号 もくじ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
◇研究所より:専門/非専門の日本語
◇この新著・新刊がおもしろい!:『教室文化と日本語教育 ― 学習者と作る対
                話の教室と教師の役割』    塩谷奈緒子
◇おしらせ:イタリア日本語教師会,AJALT公開講座,スライド公開,ほか
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■ 研究所より ■□■□■□■□■□■□□■□■□■□■□■□■□■□■
専門/非専門の日本語
                               細川 英雄
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こちらに来てから,専門/非専門の日本語という言い方をよく聞くようになった。
日本での専門分野の日本語という表現と重なって,はじめは何のことかよくわか
らなかったが,次第に像が結べるようになって来た。

専門というのは,大学の科目として日本語を集中的に学習する課程を言い,非専
門というのは,週に数時間程度の学習の課程やクラスを言うようだ。専門として
は,パリのINALCO(国立東洋言語文化研究所)を筆頭に,週に20時間以
上,日本語を学習する機関や課程が地方大学を含めるとかなりある。他方,非専
門としては,とくに2001年のヨーロッパ共通参照枠の設定以来,フランス各
地の大学で,外国語を学ぶコースができていて,二つ以上の言語を組み合わせて
学習するというようなケースが増えている。
フランスではスペイン語やイタリア語などのラテン系言語が選択されることが多
いようだが,ビジネス関係などでは英語と日本語というような組み合わせも少な
くないようだ。大学の一つの日本語科で,専門と非専門を兼ねているところも多
いと聞く。その他,いろいろなところで,小さな日本語講座のようなものがさま
ざまに開かれているので,これらも非専門といえばそういうことになる。

考えてみると,この非専門というような学習形態の方が異言語を学ぶ姿としては
自然で,いわゆる専門と称して,日本語だけを週に20時間以上学習するという
のは,なんとも異常な気がする。もちろん,限られた1または2年だけというな
らともかく,青春の一番大事な時期を日本語の文法と漢字に明け暮れて過ごすの
は心にも身体にも悪い。この時期はもっとゆっくりじっくり考えるための内省の
時間が必要だ。予習・復習とテストの毎日では,育つものも育たなくなる。

先日,ある若手の日本語の先生から,面白い話を聞いた。専門で日本語だけを勉
強している学生よりも,他に専門を持っていてそれを日本語に使う学生の方が日
本語運用能力が高いというのだ。
たしかに日本語が専門だといっても,中身がなければ何の役にも立たない。それ
こそ専門あっての言語であるはずだ。
いまや非専門の日本語クラスが蔓延するフランスで,どのようなことばの教室が
めざされているのだろうか。
非専門だからこそ,それぞれの受講者の専門が生きるような,生き生きした教室
を期待したい。                          (ほ)


■ ご意見・投稿お待ちしています ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このメルマガの読者の方々から広くご意見を募集しています。言語教育・文化教
育にかかわることなら何でもお寄せください。この欄への魅力ある提言をお待ち
しています。
ご意見・ご感想等,投稿いただけるかたは,その旨を明記して,
info@gbki.org 言語文化教育研究所
までメールでお送りください。
1300名を超える読者があなたの意見をお待ちしています。
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■ この新著・新刊がおもしろい! ■□■□■□■□■□■□□■□■□■□
生きる現場としての「教室・教室文化」をめざして
                               塩谷奈緒子
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● 『教室文化と日本語教育 ― 学習者と作る対話の教室と教師の役割』
● 塩谷奈緒子(著),2008年5月明石書店より刊行,¥6,825
● http://www.gbki.org/shioya.html
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日本語教師の仕事はしばしば「日本語・日本文化」を教えることだと言われます。
しかし,多くの日本語教師にとっての仕事現場/生きる現場であるはずの「教室・
教室文化」がこれまで日本語教育の世界で問題にされることはあまりありません
でした。
このような中,本書では,「教室文化」という視点から教室外社会と教室内社会
とを捉え直し,教室研究や社会文化的アプローチの知見を援用しつつ,教室とは
いかなる場所なのか,また,教室の中で社会を作るということは具体的にいかな
ることなのか,さらに,教導的な教室文化の協働的な教室文化への作り変えはい
かにしてなされ得るか,といった問題について考察しています。

そもそも,私がこの問題に興味を持つようになったのは,今から10年ほど前,
アメリカの大学で日本語を教えていたときのことで,そのときの私は漠然と「毎
日の教室活動は楽しい。だけど,何かものたりない」と思っていました。
今にして思えば,それは,当時の私が自分のそれまでの社会経験から形作ってい
た自分にとっての「善い」社会(ダイアローグ的で関係的)と,当時の私が実際
にクラスで作り出していた教室社会(モノローグ的で個体的)との間のイメージ
の乖離,および,そこから生じる違和感の問題であったと思いますが,当時の私
はそんなことには思いも及ばす,ただひたすら,「どうしたら教室でもっと血の
通った相互的な深いコミュニケーションが起こせるのか」ということを真剣に考
えていました。
そして,その後,この問題を明らかにすべく大学院に進学した私は,さまざまな
クラスを見学,担当する機会に恵まれ,これらのクラスの分析や考察を通し,私
にとっての「教室・教室文化」とは,教育目標とする学習者の能力を浮き上がら
せるため,同僚の教師や学習者と共に人や物や相互行為を関係的に構成していく
ことであり,それは,教師と学習者との,教師と(同僚)教師との,さらに,教
師(自分)自身との絶え間ない対話過程の集積であり,それら全てのものの「間」
に生じる可変的な相互行為現象の総体である,と考えるようになりました。
本書では,以上のような考えを理論と実践の両面から示すことを試みています。

そもそも,「教室」という場所をどう考え,どう見るかは,その人がそれまで受
けてきた教育や見てきた教室,それまでの人生経験,人生観などによって異なる
でしょうし,この問いに対する絶対的に正しい答えは存在しないと思います。
しかし,日本語教師は,教室を作り,教室文化を作ることを許され,委ねられて
いる数少ない職業のうちの一つなのであり,教師がよく吟味された(よく対話さ
れ,よく考えられた)教育目標や教室観を持ち,それらをもとに教室を展開する
ことは不可欠なことであると考えます。

教室には,結局,教師の世界の見方や切り取り方が反映されるものであり,それ
は,教師が自分を取り巻く世界をどのように捉え,その中で何を大切なものとし
て考え,その大事だと思うものを,自分が置かれている環境の中で/自分を取り
巻く人との間で,日本語教室という現場においていかに表現し,具現化していく
か,という問題であると言えるでしょう。

そして,だからこそ,それぞれの教室は,教室外に開かれ,他者に開かれ,そこ
から広がる対話を通して,その教育的意味と妥当性が検討されなければならない
と思いますし,今回の出版を通して,そうした対話の環や議論の場が更に広がっ
ていくことを希望しています。
 しおや なおこ(早稲田大学日本語教育研究センター・客員講師(専任扱))


━【この新著・新刊がおもしろい! 投稿募集】━━━━━━━━━━━━━━
編集部に寄せられた情報の中から,話題の新刊を著者の自己紹介の形で紹介する
コーナーです。
単行本,論文,報告を問いません。また,自薦も他薦を問いません。
1000~1200字程度で紹介をお願いすることにしました。
自薦の場合,ご著書も合わせてお送りいただけるとうれしいです。
なお,編集部でコメント等をつけることもあります。投稿いただけるかたは,
info@gbki.org 言語文化教育研究所までメールでお送りください。
1300名の読者が刺激に満ちた新刊自己紹介や興味深い書評をお待ちしています。
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■ おしらせ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━【講演@イタリア】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
イタリア日本語教師会・特別レクチャー(使用言語:日本語)
細川英雄「言語活動と異文化理解能力 ― 言語教育における相互文化性について」
http://www.jfroma.it/jp/corsi/notizie.htm
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●2008年5月31日(土)10:30-12:30
●場所:国際交流基金ローマ日本文化会館 サロン
●申し込み方法:メール(scuola@jfroma.it)まで氏名・連絡先・所属を明記し
てお申し込みください。
事前の問い合わせには,すでに鋭い質問も出ていて,参加者との交流がとても楽
しみです。
ローマはもう夏とのこと,サングラスをかけて歩きます。


━【AJALT公開講座】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本語教師のための公開研修講座「日本語教育はコミュニティー構築を実現でき
るのか―社会文化的視点を取り入れた実践から」
6月28・29日(土・日)昭和女子大学
http://www.ajalt.org/
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●2008年6月28日(土) 13:00~16:30
 2008年6月29日(日) 10:00~16:30
●講師:佐々木倫子(桜美林大学),遠藤ゆう子・佐藤正則(アークアカデ
    ミー),佐藤慎司(コロンビア大学),矢部まゆみ(津田塾大学),内
    藤真知子(国際日本語普及協会)
●主催:(社)国際日本語普及協会(AJALT)
●会場:昭和女子大学 80年館6階オーロラホール
    東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅下車 徒歩7分
●受講対象:現職日本語教師及び日本語教育に関心のある方
●定員:200名
●受講料:6,500円
●申込み・詳細:http://www.ajalt.org/


━【スライド公開】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2008年3月7日 フランス日本語教師会・特別ワークショップ
「日本語教育最前線 ― 教育現場における「実践研究」とは何か」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
過日行われましたフランス日本語教師会・特別ワークショップのパワーポイント
資料が,フランス日本語教師会WEBサイトで公開されています。ご関心の向き
は,下記からダウンロードしてご覧になれます。
http://aejf.asso.fr/filemgmt/index.php?id=83
パワーポイントをお持ちで無い方は,Scribed iPaperでの公開版をご覧下さい。
http://www.scribd.com/doc/2987781/


━【入学案内イベント】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
日本語@キャリアセミナー
『キャリアのなかの日本語教育 ― 日本語を教えることで学ぶこと』
http://www.nihongo-kyoiku.net/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●日時:2008年6月14日(土)10:30~15:00
●会場:丸ビルホール&コンファレンスルーム(東京駅徒歩1分)
●対象:高校生以上の生徒・学部生
●内容:講演会,トークセッション,参加校個別相談ブース
●お問い合せ:日本語@キャリアセミナー実行委員会(事務局)


━【新刊】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
細川英雄『論文作成デザイン ― テーマの発見から研究の構築へ』
東京図書より4月9日発売(172ページ,定価:1,890円)
http://www.gbki.org/design2.html
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「なぜ私は論文を書くのか」。
書くことの意味を考えれば,そのプロセスも見えてきます。
対話によって「私」に切りこみ,
対話のうちに「私」をひらく。
ここから,あなた自身の研究活動が始まります。
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◆自律的な学習を支援する卒業・修士・博士論文指導に最適です。
春学期に向けてのテキストとして採用ご検討の場合は,割引価格(1440円+送料)
での購入が可能です。お問い合わせ・ご注文は下記まで。
その際,「めるまがルビュ言語文化教育を見た」と伝えてください。
●連絡先:03(3288)9461 東京図書
(この電話番号は,直接,注文の担当者につながります。)
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皆様からの書評をお待ちしています。
1300人の読者があなたの書評を待っています。


■ 関連のブログから ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
NPOの活動に関連する記事を,ホームページやブログから適宜抜き出してお知
らせします。リンク集ではありませんが,そのような働きも兼ねることになると
思います。ブログ等をお持ちの掲載希望の方,研究所までお寄せください。
info@gbki.org 言語文化教育研究所
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誌 名:ルビュ「言語文化教育」253号
発行日:2008年5月30日
発行所:NPO法人「言語文化教育研究所」
〒112-0014 新宿区早稲田鶴巻町548今井ビル3F
http://www.gbki.org/
編集,発行責任者:細川英雄
http://www.gsjal.jp/hosokawa/
配信システム:まぐまぐ
http://www.mag2.com/
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登録,解除の手続きは,       http://www.mag2.com/m/0000079505.html

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